今週の歌 FILE.122
特捜エクシードラフト
紹介曲一覧
  1. 特捜エクシードラフト
  2. ゴールは未来
  3. 実装!!
  4. スクラム!エクシードラフト
  5. たよりにしてます本部長!
  6. それは命
  7. LAST FIGHTER
  8. 勇気を未来に向けて〜エクシードラフト限りなく〜
  9. 生命はひとつ
  10. 未来を守る騎士たち
  11. 嵐を巻きおこせ!
  12. 白い稲妻!バリアス7
  13. 勇気と友情のバトル
  14. 勇気よ急げ!
  15. エクシードラフトGrade up!
推薦CD
スーパーヒーロー・クロニクルメタルヒーロー主題歌・挿入歌大全集V
「特捜エクシードラフト」の他に「特捜ロボ ジャンパーソン」「ブルースワット」「重甲ビーファイター」「ビーファイターカブト」の5作品の歌曲を完全収録した3枚組。 ほぼ全曲がB-Karaにて配信されているのでカラオケフリークには重宝されるのではないか。このシリーズでメタルヒーロー曲を収集している人には自動的に必須アイテム。
特捜エクシードラフト

作詩:山川啓介 作曲:鈴木キサブロー 編曲:矢野立美 歌:宮内タカユキ

■楽曲紹介
 主題歌の作詩が再び山川啓介氏に戻ったレスキュー3作目のエクシードラフト。やっぱりしっくりくるね。3ヒーロー名をしっかりオープニングに入れるのは1作目同様で、こうした点だけでも作品との一体感がグッと出る (作品見たことはないけど・笑)。

 フレーズ的には「増える傷あとが おれたちの勲章」が抜群にカッコ良く、「燃えろ 冴えろ 輝け」という畳み掛けるように列挙する部分もこれぞ山川啓介!でステキ。2番の「走る 風になる 一秒を惜しんで」などはその持ち味の絶妙なブレンド加減 がしびれるぜという感じでおいしい詩ですわ。
 ちなみに個人的に「魂の兄弟」がそのまんまサジタリウスの「ソウルブラザー」を想起させてそこの一瞬ボルテージアップ(これはメタルダー・笑) しちゃったりなんかして燃える!!

 楽曲としては似たようなサウンドながらも前2作とは明らかに違う点もある。まず、イントロに「予兆」がなくいきなりギターメロでヘビーな気分。ゆったりしたドラムが重すぎず軽すぎずな絶妙の間を演出するが、すぐに弦の細かい上下に呼応してスピード感UP!その直後に高らかにヴォーカルでタイトルコールという構成はこれは明らかに新しい!(シリーズ 中では)

 この冒頭のタイトルコールにほとんどの人が激しく燃え上がるはずである。おれも間違いなくそのひとりなのだが、もっと燃えるのはAメロが始まった瞬間どがーんと視点が宇宙に飛ばされてしまうこと。この離れ業は尋常じゃないっす。詩のおかげではあるのだが、メロディーと宮内が作り出す振動 波あってこそのこの浮遊感なのだ。「だから この手を さしのべるのさ」と手を差し伸べるのは間違いなく自分であるという感覚。一瞬自分が神になる感じに近い (?)。

 続くBメロで地上に引き戻され先ほど紹介したカッコいいフレーズに至る部分で生身の自分を再確認する感覚も非常に生々しい。傷あとの痛みすら感じられるほどだ。

 サビはもちろんヒーローを呼び、讃えるのだがここでは第三者的なポジションになるわけで、つまりワンコーラスの間に3種の異なる主体を体験することができる。この点でも前2作のオープニングとは 違う…いや、進化したといってよい。

 これらをAメロ→軽快に優しく、Bメロ→リズミカルに勇敢に、サビ→激しく高らかに、と描き分けた鈴木キサブロー&矢野立美も見事。歌い分ける宮内もさすが。 改めて言うのも何だが、四者のコンビネーションあってこその傑作なのだ。
 

■歌唱レッスン:ここがポイント!
 既に過去2回にわたって連続で取り上げている宮内歌唱なので今回詳細に述べる必要はないものと思われる。前回同様ポイントだけ挙げておくので各自鍛錬あれ。
  1. タイトルコールの張り
  2. 詩をしっかり把握し、宮内ニュアンスと向き合う
  3. 小さい「ぅ」を生み出す発声(口の動き)
  4. 声質を犠牲にしても流れ・ニュアンス重視
  5. 「心も生命もひとつ」ニュアンス【最重要】
これにほんとはビブを入れたいのだが何より自分が実践できてないので割愛<おい!
 
ゴールは未来

作詩:山川啓介 作曲:鈴木キサブロー 編曲:矢野立美 歌:宮内タカユキ

■楽曲紹介
 ぐむぅ、タイトルからして神様仏様山川啓介様〜っ!である。タイトルと中味で微妙に齟齬を来たしていた(?)前作「愛に抱かれろ」とは次元が違いますよ。コンセプトとしては1作目エンディングの「今日のおれからあしたの君へ」 に通じる部分もあるのだが、おれから君への受け渡しに最大のポイントがあった「今日の〜」に対して今作は常にずっと「おれたち」が主役であるのが相違点か。

 さて、「ゴールは未来」ってことは実質ゴールはないってことである。これを喪失として捉えるのではなく無限であるという意味で解釈しなければならない。無限であるということは永遠に続くということでこの永遠の継続が様々な事象 (あるいは心象)と結びついて内なる深い感動を誘うのである。

 更に言うとエクシードラフトの場合、「愛を届け」るのである。「愛に抱かれて」いたソルブレインとはまるで逆。いや、どっちがいいとかじゃなくて正反対であることに興味を憶えるという意味ね。

 それにしても、もうおれなどはコバルトの空を見ても若さの色とは捉え難い年である(苦笑)。そういう人、これ読んでる人達にも多いはずだが (^^;そこは適当に自分に都合のいいように読み替えるしかありませぬ。若さの色(だった)よとか、(心の)若さの色だよとか。

 もうひとつ。渚の足あとは波に洗われて即消えてしまうと思うんだけど、2番はこれはこれでいいのかねぇ?…と、そう思うのも無理はない。しかしである。ここはこう考えよう。すぐに消えていいのである。人の命も時の流れの中では一瞬なのだから。一瞬で消える儚い足跡でも、その瞬間しっかりとはっきりと熱く残ればいいじゃないか。残そうぜ!!と。

 そのために、おれはおれだけの歌を歌う。
 

■歌唱レッスン:ここがポイント!
 この歌 の宮内はちょっと変わってる。ちょっとエフェクトきつい印象。その分奥行きはあるのだが、ボリュームの割には声が近くない感じ。曲の内容的にはこれでいいのかもしれないが、純粋に歌唱を聴きたい人にはやや物足りないか。

 この曲での宮内は、セクシー系ではあるのだが色気感はあまりなく、ザラッとした感触がある。ニュアスの面でも、あまり切り替えのようなことはしておらず最初から最後までほぼ同じトーンで統一されている。唯一「生まれてよかった」の部分ははっきりと温度変化が感じられる ので、そこは肝のひとつである。

 イメージとしては、全体的にカラッと洗濯日和の日に屈託のない笑顔で呼びかける宮内…でいけるのではないかと思う。しかし、こうした統一感のある歌唱の場合、変化に富む曲よりも細かい箇所での再現が大事になってくるのは言うまでもない。 そうじゃないとのっぺり一本調子になりかねない(なにせ素人なのだから)。「を」を「うぉ」と歌う部分や伸ばす音の母音を強調するとか、アクセントの位置とかね。ま、これらは今更言うまでもない宮内ニュアンスの基本なのだが、そういうのが大事だということです。

 あとは自分の感じる思いが歌に乗っかれば完璧。いざ!
 

実装!!

作詩:松本一起 作曲:瑞木薫 編曲:信田かずお 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 エクシードラフトの挿入歌も難曲揃いであるが、決してひるむことなくまずはこの歌にチャレンジしてほしい。瑞木薫マンセーなおれとしてはもちろん申し分ない出来で溺愛曲でもあるのだが、そうじゃない人にもこの歌のカタルシスを味わってほしい。

 まず変拍子対策はしっかりと。どういう方法でもいいのでタイミングを取れるようになってくれ。特に伸ばす音がちょうどそこに被さるのでタイミングはずしやすい。おれが一番苦労したのはリフのタイミングだった。みんなも注意せよ。その上で「実装〜」はしっかりと伸ばすこと。これ必須。最重要なカタルシスポイントなので。

 が、「実装」でカタルシスを得るためにはそこに至るまでの比較的ゆるい部分をしっかりと歌いきることも必要である。激しい部分だけが宮内歌唱の醍醐味ではない。おれなぞむしろこうした部分でこそ宮内歌唱の楽しみ喜びを一番感じるよ。これと「嵐を巻きおこせ!」とかちょうどそんな感じ。特にBメロはフレーズ的にも大好きで、ここをいかにかっこよく歌うかに集中したりするほど。「ヘルメットでガードしろ」なんかもう最高だよ。 普通に言葉を発する際の抑揚やリズムをできるだけ忠実にメロディーにトレースした感があって、心底合点がいくのだ。

 カラオケでの唯一の問題点はコーラスがないので間抜けな部分があること。サビなんかコーラスの「実装」がないともう完全に別物になっちゃうんで激しく萎えます。その萎えに負けずに最後まで歌いきるのがまたものすごいストイックな自己実現で楽しいのだがそこまでくるともはやマゾな世界なので出来ればコーラスお願いします誰かHELP!
 

スクラム!エクシードラフト

作詩:江口水基 作曲:瑞木薫 編曲:信田かずお 歌:沢崎靖英

■REVIEW
 瑞木薫マンセーのおれが言うとアレだが(っていい加減しつこいか?)この歌も最高。正直エクシードラフト全15曲中一番歌ってる回数多いよ。配信されてからはもうカラオケ行く度にオナニー猿の如くほぼ毎回歌ってます。出来云々は別にして楽しすぎなのよ。こんな楽しさを独り占めしとくのは本当にもったいないのでここにこうして皆様にオススメする次第にございます (またか...またです)。是非一度歌ってみてください。いや、歌え!今度歌え。明日歌え(笑)。

 沢崎靖英歌唱で唯一パッとする曲がこんな名曲でいいのか?とも思うのだが、ナニおかげさまでキーが歌いやすいですよドモアリガト。もっと言うとニュアンスとかの情報量が著しく少ないのでほとんど頭を空にして歌うことのみに集中できるのもありがたいアルヨ。ドモアリガト。別に馬鹿にしているわけじゃなくて事実そうなのだからしょうがない。

 曲の構成は普通とは違うが瑞木薫的には普通というか他の曲でもあるパターン。ウインスペクターの「この命 永遠に」とかね。前後にひとつメロが多いと一曲歌っただけでもなんだか得した気分になるのでオッケーオッケー。

 それにしてもいいメロディーラインだ。まさにおれ向き。いや、おれも最初は全然キャッチーじゃないしなんかヘンな歌だなぐらいにしか思わなかったんだけど、すぐにクセになるというかこれしかありえないって気になってしまったのでもうどうしようもありません。瑞木薫=麻薬を証明する曲のひとつだろう。

 詩は特にいいとかいうのはない。もうメロとアレンジだけでオッケー<おい。よく考えるとこのメロ、ヴォーカルのトレーニング的な動きをしているかも。しっかり音とリズムを捉えながら歌うプロセスがどこかゲーム的な感じもする。それで楽しいのかな?ま、あれだよ、とにかく聴いて歌ってみてほしい。 それでもってなんかおれと違うと思ったら教えてくれ。是非に。
 

たよりにしてます本部長!

作詩:江口水基 作曲:信田かずお 編曲:信田かずお 歌:橋本潮

■REVIEW
  うおー、レスキューシリーズ初の、そして唯一の女性ソロ曲。しかも橋本潮おねえさんですよ(笑)。まさにデンジャラスゾーンに咲く一輪の花状態。でもそれがこのタイトルってのはちょっとどうかと思わないでもない。内容はややコミカルなほんわかソングでした。まぁ いい味だしてるけどね。

 この歌、メロディーのほとんどが8分音符なんじゃないかっていうほどタカタカしたリズムのはずなのに妙に柔らかくスムーズに流れているのが不思議だ。そして実際歌おうとすると 今度はそのリズムと音の上下に翻弄されてしまうのだった。む、難しいぞこの歌...!!!(笑)

 橋本潮もこの歌だけ聴いていると決して歌が上手とはいえないのではないかと思うぐらいにフラついてたり音が不明瞭だったり歌詞が聞き取りにくかったりするんだけど、これはもう曲が難しいからという結論でいいのかも。むしろよくこれだけ歌えてるよ、と。16分音符の軽さとかも見事だし。 表情なんかも含め彼女の歌唱の魅力は充分に発揮されていると言ってよい。

 男性陣がレスキューモードに突入した時、負けずに女性も歌おう。そうそう、初期に間違いやすいポイントは1番の「やさしい寝顔」と2番「ねぇのんきもの」は入るタイミングが違うよという所ね。ご注意ください。
 

それは命

作詩:松本一起 作曲:鈴木キサブロー 編曲:信田かずお 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 鈴木キサブロー&宮内の挿入歌といえばクオリティ的には保証されているようなものでしょ。これもそんな一曲。うぉー、エンディングよりもハスキー&セクシー宮内だ!なんだか隠れエンディングテーマ的な匂いもするなぁ。

 この歌はAメロの雰囲気も独特だがBメロ突入時の変化が出色。ここは聴くたびにいつもゾクッと来るね。コード進行的にも危ないんじゃないかと思う一瞬もあってスリリング(笑)。

 だいぶ電気的に処理されているけどコーラスも味付けとしては効いているね。Bメロからさりげなく間歇的に加わっていってサビではメロにずっと寄り添っている。そして2番では一足早くA’部分から加わっている。なるほどぉ、ふむふむ。

 ひとつ弱点というか惜しいのはサビの最後の2フレーズの間がやや空きすぎているように感じる点。慣れれば気にならないが、最初のうちはそこだけテンポ感が違うように感じて違和感があった。 そう感じるのはおれだけで、もしかするとこの部分こそがゆったりして好きだという人がいたら、ごめんなさい。
 

LAST FIGHTER

作詩:江口水基 作曲:児嶋三郎 編曲:児嶋三郎 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 激しい宮内が好きな人にはやっと登場しましたって感じのアクション曲。しかーし、楽曲的にはいまひとつ盛り上がりきらないというかBメロでいい具合にテンション上がってきたかと思えばサビが二段構成で前半に一旦また落として再度テンション上げるという感じになっており、流れ的に消化不良傾向あり。その上白眉にあたる部分が英語のワンセンテンスという短さのため、充分なカタルシスを得られないま終わってしまうのだった。むむぅ。

 それもまぁ初期の印象であって、慣れてくればこの二段構成にも愛着が出てきたりするのだが児嶋三郎作曲のもう一曲「白い稲妻!バリアス7 」もやや同傾向が見られることからこの人の限界(っつーか個性?)なのかもしれない。

 もうひとつ、「俺たちがこの世界で 戦う最後の人になればいい」ってそんなことはまずありませんから。残念っ!2番はもっとありえない斬り!!! (流行語大賞取りこぼし記念) なんかこう、フレーズとしての見栄え先行で中味がやや薄い感じがしてしまうんだよなぁ。せっかく宮内ヴォーカルは燃えるのにもったいない。

 と、文句ばかり言ってる割には歌ってみると結構楽しいのだった<おいおい。
 

勇気を未来に向けて〜エクシードラフト限りなく〜

作詩:榊原マサオ 作曲:加治木剛 編曲:児嶋三郎  歌:古怒田健志

■REVIEW
 もう一人のパッとしない人古怒田健志歌唱。いやぁ相変わらず何の工夫もない一本調子な表現ですなぁ…。しかししかーしっ、にもかかわらずこの歌はいいのだ。何がいいといったってアナタ、「メカニズゥゥゥゥゥゥゥゥムーーー」に決まってマス。ここは元の譜面がスライドさせる指示になっていたか、あるいは歌録り時のディレクター指示に違いないのだが、まぁこの人の歌唱でもここだけはウホッ!となるのだ。アレですよ、レッドバロンの「許せなァァァァァいーーーー」と一緒ですな。ヤッホー!

 第一印象はパッとしないメロだし、サビなんかもう何の快楽もないどうしようもないグダグダさ加減なんだけど、これも繰り返し聴く内だんだんとAメロBメロはそこそこ面白くなってくるのだ。不思議だなぁ。

 あとはまぁ強いて言うなら「プロテクショーーーーーーーーン」の伸ばしをほぼノンビブラートで伸ばし続けるのも快感ではあります。ナチュラルビブラートな人ざまあ見ろ気分デスヨ。それは否定しません(笑)。

 詩は正直どうもでいい。それこそパッとしないし。まぁメロの第一印象と同じぐらいのパッとしなさなので適度にシンクロ感はあるかも。そしてやっぱり無理のないキーで歌える幸せというのも結構関係ありだね。
 

生命はひとつ

作詩:榊原マサオ 作曲:信田かずお 編曲:信田かずお 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 信田かずおバラードだ。ソルブレインで言うところの「心に冒険を」だ。まぁあっちはアレンジ別人だけどこちらはアレンジも担当。純粋培養信田かずおソング(笑)。うーむ、やっぱ鈴木キサブローバラードと比較するとやや評価落ちるかなぁ…。ギュッと凝縮感が足りない。うまい具合に拡散してるとは思うけどテーマも拡散しちゃってるんじゃなかろうか?「自然」と「人間の愛」との関連性が薄いというかまぁそこら辺は曲よりも詩の責任大なんだけど。

 もともと雰囲気違う曲比較してもしょうがないか。この歌は拡散した感じ、隙間に空気が入り込んでる感じが特徴なのだろう。特にサビに入ってからの間延びしたメロディーに顕著と言える。 「それは命」のサビもそうだったので、もしかするとこの人のバラード曲ってそんな感じなのかもね。全体の尺も5分超とやや長めになっている。

 おれ的にはメロも詩もAメロBメロは結構好きなので、このサビがもう少し何とかならなかったのかなという気分である。評価としては中の上ぐらい?(結構いいじゃんソレ・笑)

 歌う場合、メロディーラインが一部非常に微妙なのも難点だ。「築かれるもの」の部分とか2番と微妙に違ってて、ヴォーカルのピッチのせいだろうとは思うんだけどホントはどうなのか聴く度に悩むよ。誰か音感いい人、お願いおせーて。 
 

未来を守る騎士たち

作詩:山川啓介 作曲:渡辺宙明 編曲:赤坂東児 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 渡辺宙明作曲のレスキューソング。ようやく出たか、って気分だがもうひとつ煮え切らなかったりする(苦笑)。案ずるな、それはアレンジが悪いからである。まったく、この焦点のボヤけきったアレンジは何事か!キレ味身上の宙明ソングにあるまじきアレンジであり、せっかくのハード&メロウなメロディーラインが泣いてるよ。

 そう、この歌はハード&メロウなのだ。宮内ヴォーカルも冒頭からダブルで重ねており、Bメロではハモリになるなど、非常においしい味付けがなされている。しかしながらアレンジが...以下略によりパンチ力激減。リアレンジしてほしい宙明の筆頭に挙げてもいいぐらいだ。山川啓介がまたいい詩を付けているので尚更もったいねー。

 宙明節としても結構オリジナリティの高いメロディーで、「ほしいから」でのトリルなど「おっ!」と思わせる仕掛けもバッチリ。所々でポルタメントを効かせた宮内ヴォーカルがまた一層メロウさを増幅。中盤での「オー」というコーラスパートはこれは宙明氏によるものなのか、あるいはアレンジの手になるものか微妙だが、後者であれば唯一評価してよい仕事かも。これ、結構好き。

 そこ部分含め、メロに対してハモリがちょっと難しいので是非ちゃんと仕込んでハモリたい歌でもある。とりあえず誰か歌ってくれないとハモれないんだけどね。よろしく!…といってもすぐ歌われても仕込みが間に合いませんのでそこら辺若干の猶予をいただきたく候(笑)。
 

嵐を巻きおこせ!

作詩:江口水基 作曲:瑞木薫 編曲:信田かずお 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 ぐわわわーーーん!!!まさしくタイトル通り「嵐を巻きおこ」してくれましたこの曲。ビバ、瑞木薫!!!本当に素晴らしい仕事だ。そしてビバ、宮内タカユキ!!!どんなメロディーでもヴォ−カルが別人だったならこの魅力は半減以下になっていたであろうことをおれはここに断言する。ついでにこの信田アレンジも江口氏の詩もぜーんぶ含めてお見事。深く感謝を捧げるものである。

 それにしてもエクシードラフトにおける瑞木薫ソングはウインスペクターのそれを凌駕するが如き完成度を見せ付ける。いや、ウインスペクターの曲はどれも素晴らしいし、主題歌挿入歌全部含めたトータルでみてウインスペクターが最高であるという評価はいささかも揺るがないのだが、瑞木薫ソングだけを比較するとほぼ互角…いや平均点にするとやや優っているのではないかと思えるほどだ。

 更に、各曲毎に評価する際の各要素別のポイントを合計したとすると、最高レベルに位置する数曲の中にこの歌は間違いなくランクインするのだ。まったく何という曲だ。すごい。聴く度に歌う度にそう感じてしまう。

 Aメロのリズム感と微妙なその揺らぎ。Bメロでの「ヘビーサイクロン」を歌う際の何ともいえない気分(これはちょっと他の歌では味わえない感覚)。サビでの歯切れよいニュアンス (ノバ、のブツ切り感も他ではありえない快感)と激しく跳躍するメロディー、しかも変拍子含む。しっかりとカタルシスをもたらすテンションUPとハイトーン。この構成をしっかり表現しきる宮内ヴォーカル。「汗さ」のトリル。詩も完全作品密着型ながらバランス感覚よくワードを選択している。語感がメロディーと絶妙な相性なのも歌う場合の快感度をヒートアップ!

 書くとキリないがとにかくそれほど熱い曲。まさにヘビーサイクロン!とにもかくにも歌うべき。これを歌わずに宮内シンガーとは言えないしレスキューソング愛好家とすら言えないぜ。
 

白い稲妻!バリアス7

作詩:江口水基 作曲:児嶋三郎 編曲:児嶋三郎 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 「LAST FIGHTER」の欄でも述べたが児嶋三郎曲の食い足りなさ気分が惜しい曲。いや、評価としては結構いいし歌っていても結構気持ちいいんだけど、一番のネックはサビ前半の掛け合いがひとりで対応するには忙しいという事実。原曲通りに二人でやれば出きるのだが、元がどっちも宮内でやっているだけにひとりで歌いたい欲求が抑えきれないというか、
 まぁ結局ひとりで歌ってしまうのだがそうすると忙しくて疲れるし(ブレスも大変)何よりやっぱ語尾が微妙に重なる感じがないので聴いていてもセカセカしてしまうんだな。嗚呼このジレンマ。

 評価はいいと言ったが実際この歌はなかなかかっこいい。メカのスペックソングなのだからそれ系のワードが詰まっているのも語感的に気持ちいいし、サビのクライマックスに向かってしっかりと盛りあがっていくプロセスを感じられるのも快感。イントロもガチtリハートだし、続く最初のブロックがその一回だけしか登場しないというのもポイント高い。歌唱時にはこの導入でテンションUP!!

 なんだ、かなり好きなんじゃん、おれも。
 

勇気と友情のバトル

作詩:平出よしかつ 作曲:鴨井学 編曲:信田かずお 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 鴨井学という人はこの曲だけの参加なのだが、ソルブレインでは「傷ついた地球のために」でこれまた一曲だけ参加。アニメ・特撮関係では曲は少ないが、といって一般曲でもそれほど多くはない。まぁちょっとわからんでもないな…(笑)。

 おれの中ではエクシードラフトソングの中で一番印象薄い曲だ。したがってなかなかレビューの筆もすすまない(^^;そうだなぁ、「バッババッ、バットーーー」だけは気持ちいいんだけどねぇ。それは否定しません。むしろ積極的に肯定。

 A-A'-Bという構成なのにAのフレーズ自体にそれほど面白みがないというのが一番問題なのかもしれない。瑞木薫ソングと違っていちいちメロディーの音の落ち着き先がおれの好みに合わないのも問題だ。少なくともおれにとっては。聴いてても居心地悪いし、歌おうとしても絶対に(メロが)別なところに行きたくなってしまってストレス溜まるということで、もう相性悪いってことにして終わっていいかな?(苦笑)
 

勇気よ急げ!

作詩:山川啓介 作曲:渡辺宙明 編曲:赤坂東児 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 これもね、メロディーはすごくいいのにアレンジで台無し。赤坂東児は万死に値するね、もう。特に1番の後の間奏、なにアレ?楽想が全然思いつきませんでしたから適当にパーカスで盛り上げてギターを申し訳程度に入れとけ、みたいな。だから当然2番の後は間髪入れずにリフですよ。なんせ楽想思いつきませんですから。Chumei Chronicleのレビューではものすごーくポジティヴ志向で書いたけど、本当は前述したような気分なのですよ、おれは!

 繰り返しになるけどメロは本当にいい。「Hurry Up!」の歯切れよさは宮内ヴォーカルによって更に磨かれている。「Up!」なんていろんなニュアンスあって結構再現厳しいよ。「あとに続くぜ」以下の流れるようなストリーム感も出色で、キメには所謂宙明節の見得きりリズムをもってくるあたりはファン垂涎だっつーの。その見得の間隙に再び「Hurry Up」をコーラスで挟むというアイデアもいい。これはアレンジだろうか?だとしたらこの曲でもひとつだけいい仕事したね>赤坂東児。

 メロでひとつだけ惜しいのは、Bメロとサビとが同じような雰囲気で(もっというと実はワンコーラスまるまる似たような雰囲気だけど)宙明節の特徴のひとつであるハッとするような転調がないことかなぁ。

 詩は山川啓介にしては結構インパクト薄い。「勇者よ急げ!」ではなく「勇気よ」としたところはさすがだが、歌本編ではそれほどクオリティが高いとは言えない。

 以上のようなことともあってか、瑞木薫曲と比較して地味に感じられるのは残念だ。
 

エクシードラフトGrade up!

作詩:江口水基 作曲:瑞木薫 編曲:児嶋三郎 歌:宮内タカユキ

■REVIEW
 最後はこれだ。おれは難攻不落ソングと勝手に呼んでいる。Aメロ終盤の「強いメカがある」がまず高い。ニュアンス特徴までやろうとすると相当苦しむ。そしてBメロ冒頭の「エ−クシードラーフトー」の「エー」も高い。これを2箇所なんとか苦労してクリアしたとしても、サビでトドメを刺されるのだよ。コンディション整え、ペース配分してなんとか1番をセーフに終えたとしても2番、そしてリフまでセーフティにクリアするのはおれにはまず無理無茶無駄としか思えぬ。出来る人には至福の瞬間なんだろうなぁ...。

 更に悪辣なのは(笑)妥協してキーを下げて歌おうとするとBメロの「エ−クシードラーフトーGrade up!」の音が全く取れなくなってしまうという罠。おれが音感悪いだけなのかもしれないがそれにしたって壊滅的な破綻だった。何度もやればそのうちできるようになるのかもしれないがその前におれの精神が死にます。実はあまりのショックでこの歌まだ一度しかカラオケでは歌ってません。大失敗一回のみ。部屋歌いは何十回となくしているのだが、どうしても再チャレンジする勇気が....ごめんなさいそのうち絶対リベンジする予定ではいる。

 さて、個人的な話はここまでにしてもう少し紹介。

 まずイントロからして何かウズウズさせられる。児嶋三郎もアレンジでは結構いい仕事してくれるよ。ステージでスリットドレス着たナイスバディー女性がうねうねして踊る感じ。以降もこのウズウズ感がずーっとあるのし、宮内ヴォーカルも相俟ってなんとなくアクション曲なのに妙にリビドーを刺激するエレクト感が...ってヤメロ(笑)。だからミスった時の落ち込みも激しいのかも。

 作曲は瑞木薫なのでもう言わずとも分かると思うけどおれは相当ハマっている。Bメロではやっぱり得意の変拍子を組み込むわ、最後のカタルシスまでのプロセスでも様々な仕掛け所を用意してくれるわで歌う意欲をガンガン刺激してくる。アレンジにのウズウズ&メロにメロメロというダブルパワーでBlowing!(それはソルブレイン)なのだがもう何なんだろうね、これは。わけもわからず熱狂状態。エクシードラフト Grade up!!ビルドライバー、ビルドライバー、(中略)装備しろー!!<なんかヤヴァい?(笑)
 

後記…
 エクシードラフトというと何故かセクシードラフトを思い出すのだが、その言葉で「エクシードラフトGrade up!」がまずまず危ない気分を増してくる...なんてことはありませんから!

 さてさて、ようやくこれでレスキュー三部作のレビュー完了。いやぁ頑張ったな、おれ。おかげで全挿入歌を覚えてしまったではないか。ありがたいことだ。実際にカラオケで歌った曲のは全曲ではないけどね。これについてはほっといてもそのうち達成するだろうから気にしてない。むしろみんなどれだけ歌ってるのかが気になる。

 あのさ、おれが歌ったことある曲については極めて的確にアドバイス可能だと思うので、レスキューソングを歌うにあたって何か悩んでいることがある人は是非おれに相談されたし。まー実際の歌をきいたことない人には一般的な助言しかできないけど、知ってる人にはより個人的につっこんだ助言が可能だと思う。いや、面識ない人でも希望者いればそのためだけに一緒にカラオケ行ってもいいよ。この際だからいろんな人の歌でレスキューソングを聴いてみたいしね。

 ウインスペクターの時にも話したけど、レスキュー三部作の歌全体の平均ではウインスペクターが圧倒的に一番で、二番手は今回のエクシードラフトだと思う。ソルブレインにも非常にいい曲があるのだが平均してしまうと足を引っ張る曲が複数あるのがマイナス要因なんだよなぁ。残念っ!亀山耕一郎斬り!!!

 ちなみに三部作の中からBEST10を選ぶとなるとみんなどうなる?もしかするとおれ、主題歌は1,2曲ぐらいしか入らないかも。そしてほとんど瑞木薫ソングで埋まるかも。それぐらいこの三部作のせいで瑞木薫にハマった。本人のサイトも見つけてしまった。東京芸術大学音楽学部作曲科卒でオリジナルの合唱曲なんかを作ってるんだって。でも正直レスキューの挿入歌の方がいいですよ!(笑)絶対ソロ曲のメロの方がカッコイイもん。もっとこういう仕事してくれぇー!とお願いして終了。

2004.12.02 賀茂慶

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